ミャンマーで国軍がクーデターを起こし全権を握ってから、この２月で２年が経過した。その後、ミャンマーでは軍と治安部隊によって市民の逮捕・拷問・殺害が続いている。軍の弾圧による民間人の死者は約２，９００人、拘束されている政治犯は１万３千人を超えたと報道されている。

　ミャンマーの市民の惨状は、決して私たちと無関係ではない。それは、日本が巨額の政府開発援助（ＯＤＡ）を供与し続けているからだ。こうした経済支援を続けていれば、日本が国軍の支配を支持していると受け取られかねない。

　日本政府は、人道支援目的のものを除き、現在実施しているＯＤＡをすべて停止して、軍事政権による市民への弾圧を許さない意思を明確に示すべきである。

　ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ攻撃など、見過ごしできない問題が世界で起きている。それらの解決を求めると同時に、ミャンマーで民主化を求める市民の犠牲をこれ以上生み出さぬよう、声を上げていきたいと思う。