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【ある行政書士の単独発言】

◆週刊金曜日’22/10/7 「言葉の広場」
                    
 石川 雅之

 公立高校の入試において、受験者数が募集定員に満たないのに不合格にされることがある。これがいわゆる定員内不合格であるが、その実態を知るべく、私は宮城県に情報開示請求をして定員内不合格者数を調べてみた。

 その結果、本年度の宮城県公立高校入試における定員内不合格者数は、第一次募集では30校で93名、第二次募集では11校で15名、合計数は41校104名に上った。
 高校ごとに数字を見ると、受験者数が定員よりはるかに少なくても不合格者を出している高校が多かった。受験者数が募集定員の一割しかいないのに、不合格者を出している高校さえあった。

 しかし、定員数を基準にして各高校の教員数が算定され設備も整えられているはずだ。それ故、受験者数が募集定員に満たないのに不合格者を出すのははなはだ不適切である。

 また、入試で点を取るのが困難な子どもこそ、教育の機会がより必要ではないか。現在、高校進学率は98%を超え、全入に近い。にもかかわらず、最も教育を必要とする子どもたちに高校の門を閉ざしてしまうことは、教育の本義に反する。

 東京都や大阪府など16の都道府県では、原則として定員内不合格を出さない方針を掲げている。そのため、これらの都道府県では、心身に障害を持つ子どもたちも多く高校で学んでいる。

 高校進学を希望する子どもには、等しくその機会を保障すべきだ。定員に空きがあるのに入学を拒み学習の機会を奪ってしまうのは、決して容認できることではない。



(これは、紙面に掲載される前の原文です)

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