A.建設業許可のメリット

 建設業許可を取得すると、様々なメリットが得られます。ここでは、そのうち
特に重要な3点をご説明します。

(1)より自由な営業活動を行える。

 建設業許可を取得していないと、500万円以上の工事を行うことができま
せん(建築一式工事は1,500万円以上)。
 建設業許可を取得することで、この制約がなくなりますので、営業活動の幅
が広がります。


(2)信用度が上がる

 建設業許可は経営業務管理責任者や専任技術者の存在等、一定の要件を
充たした業者しか取得できません。これを逆に言うと、建設業許可を取得して
いる業者は、それだけで一定の信頼を置ける業者だとということになります。
 ですので、建設業許可を取得すると、対外的な信用度がアップします。

 これは、単に工事の際の信用というにとどまらず、工事を発注する側から見
ても、発注先が建設業許可を取得していれば、より安心して工事を発注できる
ことになります。
 そのため、工事を発注する条件として、建設業許可を取得していることを求め
る企業もあります。

 また、融資を受ける際にも、建設業許可を取得していることで、信用が上がる
ため、融資を受けやすくなります。

 さらには、建設業許可を取得していたために、機械のリースを受けやすくなった
ということもあるのです。


(3)公共工事の受注に必要

 官公庁の発注する公共工事を請け負うには、建設業許可を取得していること
が条件とされていることが多くあります。公共工事については、下請業者・孫受
業者についても許可を建設業許可を受けている業者を使うように、指導がなさ
れていると聞きます。

 こうした公共工事の例にならい、民間の工事についても、建設業許可を取得し
ている業者のみに発注する業者が増えています。

 このように、建設業許可の取得には大きなメリットがあります。

 それ故、これからの時代を積極的に生き抜いていこうとする建設業者にとって、
建設業許可の取得は必須のものと言ってよいでしょう。

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