仙台の会計記帳
相続・遺言・株式会社設立・建設業許可・内容証明・会計記帳等
     宮城県仙台市 石川行政書士事務所

仙台の会計記帳
  相続・遺言  会社設立  NPO法人設立   内容証明  建設業許可 会計記帳
 
契約書作成  成年後見   クーリングオフ    車庫証明    自動車登録

  トップページ  業務内容  行政書士の仕事  事務所概要 リンク集   サイトマップ

仙台の会計記帳
  最 新 情 報 
仙台の会計記帳

【新年のご挨拶】(2017/1/17)

 【1】年頭にあたって

 年が明けましたが、なかなか「おめでとうございます」とは言い難い思いにとらわれています。
 それは、現在もパレスチナやシリアで子どもたちの夢や希望や命さえも踏みにじられている現状が続いている
からです。

 アメリカでは差別に満ちた言辞を吐き続けてきたトランプがまもなく大統領に就任します。暴力的で差別を肯定
するような風潮が堂々と登場していて、それに抵抗する力が弱くなっているのは、決してアメリカや欧州だけのこと
ではありません。

 日本でも、沖縄の人々を公然と侮辱し、軍事基地を新たに作るという動きがまかり通っています。
 私たちはそのような中で生きていかざるを得ないのだと思うと、あらためて慄然とせざるをえません。

 誰が言い始めたのか知りませんが、この国の風潮を指して「今だけ、カネだけ、自分だけ」と言う言葉が人口に
膾炙するようになっています。実に的確に現状、とりわけ政治の実状をとらえた表現だと思います。

 こうした風潮を、断じて認めてはならない。私はそう考えています。
 ですので、私は今年、意識して「今だけ、カネだけ、自分だけ」に抵抗する思索と行動をしていきたいと考えています。

「今だけ」に対しては、持続可能な地球を次世代に渡していく努力をもって対抗していきます。
「カネだけ」に対しては、そうではない価値の追求をしていきます。
「自分だけ」に対しては、普遍的な平等を求めていきます。

 そうした思索と行動は、目に見えてすぐに何かを変えられるものではないかもしれません。でも、小さなことから一つ
一つの歩みを進めていくことにこだわっていきたいと思います。0と1は違うと私は信じています。

【2】昨年7月26日に起きたことについて

 2016年7月26日、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、19人が殺され、26人が重傷を負わされると
いう事件が起きました。言うまでもなく、断じて許されぬ行為であり、殺された方々とその家族の無念さを思うとき、言
葉を失わざるを得ません。
 ただ、犯行を非難した上でなお、この事件について私たちが考えるべきことは、あまりにも多いと思います。
 容疑者は「ヒットラーが降りてきた」と言い、「障害者は人間としてではなく、動物として生活を過ごしている」と書いて
いたらしいのですが、「障害者は抹殺すべき」というおぞましい考えを彼が持つに至った理由をこそ、私は知りたいと
思います(いかなる理由があったにせよ、彼の行為が正当化されないのは言うまでもないが、二度とかかる事件を起
こさないためには、彼の行為の理由を解明する必要があるだろう)。

 たしかに、彼は不遇だったのだろうと思います。
 報道を聞く限りでは、やりがいのある仕事につけず、仕事以外での幸福な社会関係も得られていなかったようです。
 そうした自らの不遇に対する怨念を、「自分より下の存在」と彼がみなした障害者を抹殺することで解消させようとし
たのでしょうか。インターネット上で匿名により自分を隠しながら在日朝鮮人・韓国人に悪罵を投げつけているネット右
翼の卑しき心性の延長上線に彼の行為はあったのでしょうか。

 次に、この事件を非難する社会は、なぜ出生前健診を批判してこなかったのかが気になります。
 この点について「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の緊急声明には「日本社会には、血液による出生前遺伝子検
査で陽性とされた胎児の94%が中絶されているという現実があります」と書かれていますが、中絶以前の問題として、
新出生前検査を受診した人は、この3年間で3万人を超えています。

 例外がないとは言わないが、基本的には障害児であれば生みたくないという人がこの検査を受ける(障害児を拒否し
ない人は、そもそもこんな検査は受けない)のですから、3万人もの人が優生思想丸出しでこの検査を受けていることを
まず問題とすべきです。

 この検査は、この国の表層を1枚めくったところに、障害児・者の存在を否定する価値観が脈々と生き続けてきたとい
うことを示しています。それにもかかわらず、この新出生前検査が日本で始まってから、これを批判する論調は多くあり
ませんでした。いろいろな事情があるだろうことは想像できますが、日本ダウン症協会もこれを正面から批判していない
ように見受けられます。

 しかし、現在生きている人を障害者であるが故に殺すことと、胎児を障害児であるが故に中絶することは一つながりの
行為なのではないのでしょうか。優生思想を体現した出生前検査を容認してきた日本社会で、今回の事件は起きるべくし
て起きたと言えるのかもしれません。

「障害を持つ者の命を否定することを許容しない」―津久井やまゆり園の事件に対しても、出生前診断に対しても、同じ批
判を私は続けていくつもりです。


建設業許可  会社設立  NPO法人設立   相続・遺言  内容証明  会計記帳
契約書作成  成年後見   クーリングオフ    車庫証明   自動車登録
トップページ  業務内容  行政書士の仕事  事務所概要  リンク集   サイトマップ

仙台の会計記帳
  宮城県仙台市        石川行政書士事務所
               (宮城県行政書士会 仙台泉支部所属)
 〒981ー8002 宮城県仙台市泉区南光台南1−1−23−202
  п@022−251−3106      Fax 022−765−9326
 仙台の会計記帳