(2)合同会社設立のメリットとデメリット

 合同会社と株式会社の違いは次に詳しく述べるとして、合同会社設立のメリット・デメリットをまず簡単に説明します。

 合同会社設立のメリットは、第一に安い費用で済むことです。
 当事務所にご依頼された場合で説明しますと、株式会社設立の場合には273,500円がかかりますが、合同会社設立の場合にはその半分以下の123,000円で済みます。(これらの費用には、法務局に支払う登録免許税が含まれています)

 第二のメリットは、設立手続きも簡単なことです。
 会社の憲法である定款をとっても、株式会社の定款に比べて合同会社の定款は簡素なもので十分です。

 他方、合同会社設立のデメリットは、何より、株式会社に比べると「合同会社」という名称があまり知られていないことです。その点で、株式会社に比べると信用性が若干劣るという感があります。

 会社設立にあたっては、このメリット・デメリットを考慮して、株式会社が良いのか、それとも合同会社が良いのかを判断すべきでしょう。

 なお、合同会社は名前からして、よく「数人が一緒にする会社ですか?」と尋ねられることが多いのですが、必ずしもそうではありません。
 ですので、一人だけで合同会社を設立することもできます。

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