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宮城県仙台市 石川行政書士事務所
【ある行政書士の単独発言】 ◆河北新報’20/10/21 「声の交差点」 石川 雅之 東北電力女川原発の再稼働への動きが急速に進行している。宮城県議会の環境福祉委員会では推進の請願が採択され、まもなく本会議でも請願が採択されようとしている。 しかし、県民を置き去りにして進むこの動きに、私は危うさを感じる。宮城県が行った説明会は参加者が少なかったばかりか、仙台では開催されなかった。福島原発事故でも放射能汚染は広範囲に及んでおり、仙台が女川原発からわずか50キロ程しか離れていないことを考えれば、仙台で説明会が開かれるべきだ。事故の際の避難が十分にできるのかも不明である。 また、今回の請願を巡っても、請願者の趣旨説明や有識者の参考人招致がなされず、丁寧な対応がなされたとは言い難い。 そもそも、事故の際に甚大な被害を及ぼす原発を稼働させなければならないほど、電気の供給量は不足しているのだろうか。今夏の酷暑の下でさえ、電力不足が生じたとは聞かない。にもかかわらず、なぜ再稼働をそんなに急ぐのか。 経済活動を市民の生命・健康より優先することの愚かさを、私たちはコロナ禍の中で学びつつある。原発もまた然り。再稼働が市民の安全に優先されることがあってはならない。 【ある行政書士の単独発言】トップページへ |