私が代表を務めるＮＧＯは、パレスチナ自治区ガザの学校で、子どもたちへの給食提供を支援している。これは、占領と戦火の下で人々の生活が困窮し、栄養失調の子どもたちが増えたために始めたものである。

　ところが、イスラエルはロケット弾砲撃に対する報復として、ガザ地区への燃料の供給の削減を始めた。また、電力の供給も今後削減する方針だという。

　ガザ地区には百万人を越える人々が生活しており、そのほとんどが武力攻撃とは無関係だ。にもかかわらずイスラエルが燃料や電気という市民生活のライフラインを脅かそうとするのは、蛮行と言うほかない。

　現地では今までも十分な電気が供給されておらず、私が訪問した際にも、たびたび停電になった。これから冬に向かうだけに、燃料や電気を削減すれば、人々の健康を損ね、憎悪をかきたてるだろう。イスラエルがこのような「集団懲罰」を直ちにやめるよう、強く求めたい。